かさねてゆくんだ
「そんな乾いた思いも、
いい
何だ、それほどでも ないんだなぁ?」
みんな,かわいいところ
そうやって手で隠す
「修羅場も、後で思えば
あぁ,うん、懐かしいナァ、」
なんてさァ
これからだ!っていうときには
一体、どうすんだ?
「損はないって、」
だって,しびれ切らしてる
もうなんて声をかけてくれる?
ねぇ君?ねぇ?
かさねて,ゆくんだ
かさねて,ゆくんだ
ただよう空気の匂いで、
断片を嗅ぎ分ける。んだ。
まったく…。
物忘れがひどい僕ら、
連想的手段がせめてもの記憶装置なのだ
「旬は今,だなんてねぇ
もう実感わかないんだなぁ」
だってさァ
時間はいつもそうだ
おくれてやってくる。
「どうやって
ここぬけでるんだぁ?」
こうやって僕らここまで,ねぇ
来たんじゃないの?ねぇ?
かさねて,ゆくんだ
かさねて,ゆくんだ
足りない音、足りない歌
ねぇ友達、捜し物はなぁに?
それはひょっとして
見つけにくいものなんでしょうか?
僕ら何処にだって行ける
見たこともないような
景色描いて今すぐ飛んでく
空っぽの頭ンなかで
歌ってるのは
いつもの歌なんでしょうか?
僕らすぐにでも行こう
見たこともないような
色で描けば今すぐ、、
足りない物は何?
言葉、メロディー、ハーモニー
全てが新しい、全てが懐かしい
もっともっともっと!
僕にちょうだい
あっち側へ行ったきりの
アレはいつになったら
戻るんでしょうか?
うすらぼんやりと
見え隠れしたりして…
してるにはしてる
けれども
未だ見あたらず
そこら中探してる
足りない頭ンなかで、
端の方から上の方まで
足りない物は何?
言葉、メロディー、ハーモニー
全てが懐かしい、全てを愛してる
もっともっともっと!
僕にちょうだい
ぼやける水面の上にきれいな空と月がゆれてる
チャンドラゴの林抜けてゆく
文字も知らない哲学者
君は僅か、五歳で
低木も昆虫も友達
説明はもはや必要ない
ぼやける水面の上に、
ほら、きれいな空と月
何処かで見たよ、
どこで見たんだろう?
ま、きっとずっと昔の、
みんな知ってたのに、
遠い昔にみんな忘れちゃったよ
ドラゴンの空、朝早く
起き出した君は飛んでゆく
まるでもはや、手遅れ
時代遅れの魔術で君が飛ぶ
こんな、すぐに、
消える姿を僕はまだ知らない
「もう、新しい靴で、歩き出します。
私、先に行くわ」
なんてね きれいな月が、
また揺れはじめた
きれいな月だね
言葉にしたところで
君をとめることは出来ない
僕と君とを隔てるのは
すべてこの薄い皮膚で
何も変えることは出来ない
そのいらだちで
僕はまた君を泣かせる
駱駝とキャラバンを君は去り
チャンドラゴの林抜けてゆく
僕も今日から、友達
思想も歴史も要らない
説明はもはやつかない
ぼやける水面の上に、
ほら、きれいな空と月
次の朝が来るまで
ぼやける水面の上に、
ほら、きれいな空と月
ゆれてる、朝がくるまで
ぼやける水面の上に、
ほら、きれいな空と月
次の朝が来るまで
ゆれてるゆれてる
恋に落ちたら
もし恋に
落ちたら君は約束できる?
君と僕とで初めて
手をつないだあとには
いろんな事があるんだよ
望むにしろ
望まぬにしろ君も僕も
見透かしたり、
わかりきったしょうがないことで責めたり
あんまりなこと、言うかもしれないよ
恋に落ちたら
君は君じゃなくなって
恋に落ちてる
僕も僕じゃいられない
キス
ベッド
エトセトラ
それだけならまだしも
エトセトラ
いつかは
キス
ベッド
エトセトラ
落ちるなら
見ていた方がましかもしれないよ?
悪い予感が当たったら
それどころじゃなくなって
苦笑いも出ないかもしれないよ
恋に落ちたら
君は君じゃなくなって
恋に落ちてる
僕も僕じゃいられない
キス
ベッド
エトセトラ
残酷なこと
エトセトラ(君も知ってる)
でも僕は
君と恋に落ちたいんだ!